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?第2行程(掃気、充気、圧縮)
ピストンが下死点を過ぎて上昇を始めても、しばらくはシリンダ内の掃気は行われているが更に上昇して、掃気口、排気弁又は排気口が閉じると、圧縮が始まり圧力、温度が上昇する。高温高圧となった上死点の少し前で燃料を噴射させると、着火燃焼が始まり第1行程に移る。
以上のように、ピストンの2行程、即ちクランク軸1回転で1サイクルが完了する。
3)4サイクルエンジンの弁線図
弁線図は、ディーゼルエンジンの作動、即ち吸入、圧縮、燃焼、排気の各行程の作動をタイミングよく完全に行わせるための、吸気弁、排気弁の開閉時期や、燃料噴射の時期を、クランク軸の回転を表した線図の上に印したもので、1・8図に4サイクルエンジンの弁線図の一例を示す。

 

013-1.gif

1・8図 4サイクルエンジンの弁線図

 

?弁線図に使用される用語
弁線図には用語が記号で記されているのでその意味に付き下記に説明する。

 

1・9表 弁線図に使用される用語

013-2.gif

 

?オーバーラップの上死点と、圧縮の上死点
弁線図を見るとわかるように吸気の始まる上死点では、吸気弁はすでに開いており、

 

 

 

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